H O M E 沿  革 研究概要 肉専用種 放牧風景 生 産 命の誕生 動 画 倉 庫

 粗飼料の生産
堆肥化調整 牧草種子の追播 採草地 放牧地


資源循環型畜産の実践牧場
日本の飼料自給率は25%まで低下し、75%の飼料を海外に依存しています。家畜の排泄物は、飼料生産国に還元されず、日本国内で処理しなければなりません。しかし、還元する土地が少ないという問題があります。一方、飼料輸出国は土壌中の養分が持ち出されるため、年々、地力が低下しています。
370haの敷地を持つ八雲牧場は、自家生産の牧草で牛を育てることを基本とし、牛の排泄物は堆肥にして草地へ散布し、還元された堆肥で牧草を育てる、という自然の循環を大切にし、1994年から輸入飼料穀物の使用を撤廃、100%自給飼料給与による牛肉生産方式に転換しました。


牛の生産


牧場内生産飼料だけで育てます
 八雲牧場で生産している北里八雲牛は春から秋まで放牧し、冬期は舎飼いされます。四季を通じて、一切の化学肥料、農薬を使用せず、完全な有機的管理をした牧場内生産飼料だけで育てます。このことにより、消費者に安心安全で健康的な牛肉を消費者に届けることができます。

 北里八雲の「北里」は、自給飼料のみで生産する生産方式を、「八雲」は生産地を表しています。

 自給飼料のみで生産された北里八雲牛は、霜降り優位の格付けに左右されない、赤身牛肉を好む健康志向の方に人気があります。また、輸入飼料を給与しないため、輸入穀物の価格変動の影響をうけません。自給飼料100%で牛を育てる取り組みは、八雲牧場が日本で初めてです。

牛の品種は日本短角種とフランス原産のサラー種との交雑種の他に、日本短角種、アンガス種、ヘレフォード種、シャロレー種とこれらの交雑種です。


〈飼料内容〉
自給飼料 ロールラップサイレージ 当牧場生産の乾草および牧草のラップサイレージ
グラスサイレージ 当牧場生産の牧草を貯蔵した発酵飼料


内容のはっきりした一貫肥育

北里八雲牛は、繁殖から肥育まで一貫して八雲牧場で育てられています。子牛はお母さん牛の母乳をしっかり飲むことで、抗体をもらい、免疫をつくります。
八雲牧場では、病気に対しての予防に最大の重点をおき、抗生物質の投与は通常一切おこなっていません。もちろんホルモン剤の投与もしていません。北海道の広い牧場で、のんびりとゆったりと育てられています。
(分娩)
    0カ月
(離乳)
    6カ月
(出荷)
30カ月
母乳のみの自然哺乳
・夏期は放牧主体の生活
・冬期は自給飼料主体の舎内生活

授精

繁殖概要は、人工授精が80%(受胎率80%)、自然交配が10%、受精卵移植が10%(受胎率30%)になっています。
受精卵移植は、未経産(初妊)牛の難産を回避するため、生時体重の小さい黒毛和種の受精卵を移植します。